アジア仏教徒平和会議
2024年10月14日
2024年ノーベル平和賞受賞の日本被団協への祝辞
アジア各国ナショナルセンター並びに本部から構成されるアジア仏教徒平和会議(ABCP)のメンバーを代表して、日本被団協の2024年ノーベル平和賞受賞を心よりお祝い申し上げます。
ABCPは、普遍的な平和、団結、正義、人間の尊厳を強化し、環境と自然を守ることを目的として1970年に設立された、国連経済社会理事会(BOOSOC)に登録されているアジア仏教徒の国際組織です。
加盟しているのは、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、インドのチベット亡命政府、インド、日本(日本宗教者平和協議会)、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、ラオス人民民主共和国、モンゴル、ネパール、ロシア連邦、スリランカ、タイ、ベトナムの20カ国です。
ABCPは、設立以来、各国ナショナルセンターを通じて、平和と安全の促進、軍縮と核兵器の禁止・廃絶に向けた取り組みを継続的に行っています。
ABCPは1982年に開催された国連軍縮特別総会に参加し、加盟国、特に日本ナショナルセンターを中心に、核兵器をはじめとする大量破壊兵器の廃絶と軍縮を推進するための会議やイベントを開催してきました。
ABCP憲章の第1条2項7号には、「戦争や紛争のない世界の平和的共存に向けた努力を支援し、軍縮を推進し、核兵器の禁止と廃絶に向けて取り組む」と明記しています。
今日、世界平和と安全保障が核戦争の脅威に絶えずさらされている中、ABCP2024は、日本被団協の活動に連帯と支援を表明し、日本被団協を「核兵器のない世界を実現するための活動と、証言を通じて核兵器が再び使用されてはならないことを示した」として称賛したノーベル委員会の評価に賛同します。
ABCP会長 ガブジュ=デンベレル・チョイジャムツ